金鉱石が小判になるまで

鋳貨は後藤役所で



延金の純度鑑定後は、銅気目益といい、
焼きヒノキで延金の表面をこすり、
現れる炎の色で銅分の有無を調べる。
合格した延金は、小判所に戻され小判一枚の重さに荒切りされる。
荒切り小判は、
後藤役所にまわされ、
打ち延ばし、
大きさ、形、厚みを整えてほぼ小判の型になったら先が線上にとがった槌でゴザ目をつける。
表と裏には極印が打たれ、
佐渡鋳造の小判には「佐」の極印が打たれた。
仕上がった小判は、
銀を混ぜてあるので白っぽくなる。
これを鮮やかな黄金色にするには、
色付け薬にひたして、
色付け釜で焼く。
さらに炭の粉を付けて水洗いし、
塩で磨いて、又洗う。

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