97.佐渡の人形芝居

○説教人形○のろま人形○文弥人形

佐渡の人形芝居には「説教人形・のろま人形・文弥人形」の3つがあり、いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている。
【説経人形】佐渡の庶民の娯楽として受け継がれてきた説経人形は、説経節の弾き語りに合わせ、裾から手を差し込んで使う突込式の人形を一人で操る。10曲近い演目があり、現在は新穂地区にある広栄座だけが、昔ながらの伝統を守り伝えている。
【のろま人形】説経人形の幕間狂言として行われるもので、佐渡への享保の頃(1716〜36)に入ってきたと考えられている。芝居は、間抜けで正直者の主役・木之助、人のよい下の長者、男好きのお花、貧欲でずる賢い仏師の4人で構成され、狂言風に演じられる。
【文弥人形】明治3年(1870)に、小木地区の説経人形使い大崎屋松之助と佐和田地区・沢根の文弥語り伊藤常磐一が、協力してつくり出した人形芝居。哀調をあわせた古浄瑠璃にのって演じられ、典雅な趣があるが、人形は素朴な雰囲気。出し物は10曲ほどが伝承されている。
[インフォメーション]
体験/●シルバービレッジ・佐渡文弥人形:1日4回上演(4月〜11月毎日)
TEL:0259-52-3961
[イベント]
佐渡人形芝居発表会:島内で人形芝居の保存運動を行っている10余りの座や研究グループによる発表会。(開催は毎年10月)
TEL:0259-63-5230
(佐渡観光協会)
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