64.佐渡七福神めぐり

○称光寺・渡海弁財天○大蓮寺・天沢布袋尊○禅長寺・京極毘沙門天○智光坊・倉崎恵比須天○世尊寺・渋手大黒天○慶宮寺・神護福禄寿○清水寺・善哉寿老人 

【称光寺・渡海弁財天】
小木地区・宿根木集落の奥、大願寺(真野地区)と同じ時宗布教道場だったところ。南浜の巌上に渡海弁財天を安置し、水難除けの守護神、技芸上達の福神として、古くから信仰されている。境内には精密な世界地図を作成したことで知られる幕末の蘭学者で、この地出身の柴田収蔵の墓がある。
【大蓮寺・天沢布袋尊】
羽茂城主・本間氏の菩提寺。五百羅漢が見もの。布袋尊画像は、佐渡七福神の一つ。秘仏のマリア観音は木造観音像の体内仏として有名。また、山門は上杉景勝によって落城した羽茂城(県史跡)の東門をそのまま移築したもので、室町時代のものという。
【禅長寺・京極毘沙門天】
京極為兼が佐渡に流された時、往復の旅宿であったといわれる寺。為兼がこの寺での祈願で帰京できたところから、帰京観音の名で信仰される仏像や佐渡七福神の一つ京極毘沙門天図が安置されている。
【智光坊・倉崎恵比須天】
江戸初期成立の寺と考えられ、天保4年(1833)村山の高野甚右衛門良春の手により再建されたもの。山門と本堂左手の金刀毘羅堂の彫刻は手が込んでいる。唐門の浮き彫りに見られる恵比須天は、払鬼招福。とりわけ豊漁と海上安全守護の神として広く親しまれている。
【世尊寺・渋手大黒天】
日興上人開山の寺といわれ、瀟洒な山門や長屋門、そして庭園が美しい。日興上人は日蓮聖人在島中、そばを離れず法華経の布教に携わった人。日蓮筆と言われる寺宝の大黒天画像一軸は、招福繁栄、正法護持を祈念したものと伝えられている。
【慶宮寺・神護福禄寿】
順徳上皇の皇子慶子女王とのかかわりがあったといわれる寺。慶子女王は三宝への敬いも篤く、地蔵人清範作の福禄寿尊天を特に念持された。
【清水寺・善哉寿老人】
大同3年(808)覧応法師が京都からの布教の折、京都の清水寺を模して建立したといわれる寺。本尊は千手観世音菩薩で、併せて延命善哉寿老尊天を福寿の神としてまつる。救世殿はまさに「清水の舞台」を彷彿とさせる。
[交通]
●称光寺:小木港より車で15分。
●大蓮寺:小木港より車で10分。
●禅長寺:赤泊港より車で約5分。
●智光坊:両津港より車で45分。
●世尊寺:両津港より車で30分。
●慶宮寺:両津港より車で30分。
●清水寺:両津港より車で20分。 

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