51.近世の流人達
○小倉実起(観音寺)○藤波友忠(胎蔵寺)


文化や思想を佐渡に伝えた近世の流人たち。
【小倉実起(観音寺)】小倉実起は、自分の娘が第一皇子をもうけているのに、皇位継承させようとしない天皇に抗議したため、天和元年(1681)に父子3人で配流になった。実起らは流人であったが、生活は束縛されなかったので、奉行所の役人や山師、町人などに、漢詩や歌を教えたりしたという。鹿伏の観音寺には、小倉大納言実起・長男宰相公蓮の墓があり、実起の持仏といわれる「銅造観音菩薩像」がある。
【藤波友忠(胎蔵寺)】伊勢祭主「藤波友忠」は、夜な夜な田畑を荒らす荒馬を静めるため、胎蔵寺に絵馬を奉納し、見事に馬を静めたという。絵馬と庶民信仰の関係の深さが窺える話である。
[交通]
●観音寺:両津港より車で約55分。
●胎蔵寺:両津港より車で65分。

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