食文化
26〜45

旅の楽しみはいろいろあるが、一番はなんと言ってもその土地の味覚だろう。おいしいものに出逢えたときの喜びは、旅をより印象深いものにしてくれる。自給自足の島ともいわれる佐渡は、まさに食材の宝庫。島の四方を囲む海、高い山、豊饒な平野が、海・山・里の幸を育む。とれたての素材を使った豊かな食文化は、佐渡の大きな魅力の一つだ。ワカメ・モズクやギンバ草、メカブといった海藻、種類・量とも豊富な山菜は春を代表する味覚。続く夏の味覚といえば、イカや鮎の石焼は夏がうまい。秋は、味の良さで知られる佐渡のコシヒカリをはじめ、特産のおけさ柿やキゥイ、豊富なキノコなど、まさに実りの季節といったところ。冬は佐渡の味覚を堪能するのに絶好の季節。タラ、エビ、カニ、カキなどうまいものが揃う。また、古くから牛の牧畜も行われ、佐渡牛はブランド牛としておいしさが知られている。その他、そばや地酒、寒ブリなど、枚挙にいとまない。おいしいものを味わうために佐渡へ。そんな旅も悪くない。
佐渡百選
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