●芸能●
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佐渡の人たちは、唄や踊りを楽しむことが、人一倍好きなのだと思う。そうでなければ、これほど多くの芸能が受け継がれはしないだろう。「芸能の島」と言われるほど、佐渡の芸能は多種多彩。教養として、娯楽として親しんできた能をはじめ、民謡、人形などさまざまなものが今日まで豊かに受け継がれている。
佐渡は、京から貴族が流されて来たことや西回りの航路が開かれたことによって、古くから北陸や西日本の影響を強く受けているといわれる。そうしたことが、今に続く芸能の下地を作ったとも考えられる。脈々と伝承され、普段の暮らしの中にしっかりと息づいている佐渡の民俗芸能。それらは佐渡独自のものが多く、旅人によって興味深いものばかり。中でも能は、農家の人が畑仕事で謡曲を口ずさむほど、庶民に親しまれてきた。その他、鬼が乱舞する鬼太鼓、門外不出のつぶろさし、日本を代表する民謡佐渡おけさなど、挙げたらキリがないほど。島の人といっしょになって、佐渡の芸能を満喫するのも悪くない。