ゲンノショウコ



胃腸病に霊効
フウロウソウ科
フウロウソウ属
花期 8〜10月

じゅうぶんに煎じて濃いものを多量に飲めば、必ず薬効があらわれる。
まさに“現の証拠”である。
佐渡奉行所編の「佐渡志」(1816)に「現の証拠 往年因幡伯耆(いなばほうき)の二州に痢病(赤痢・チフスなどの細菌性伝染病)流行せしとき、
黒守(こくしゅ)より令ありて庸医の薬を用ひず、この草一味を味噌汁に煎じて飲しめしらるるに悉く効ありと聞きけり」とのべている。
有効成分の渋のフロバタンニンの消炎、殺菌、鎮痛、潰瘍治癒作用に由る。
平地から奥山まで道ばたや草原に普通にみれれる。
葉中の有効成分は6〜8月に最大になるので「夏の土用の丑の日に採れ」という伝承は理にかなっている。
来年のことを考え、地上部茎葉を摘むこと。
花の色にふた色あり、佐渡は白に赤紫のすじ模様がはいる。

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