ウラシマソウ



浦島太郎の
釣り糸垂らす
サトイモ科
テンナンショウ属
花期 4〜5月

「ぽつぽつと浦島草の花咲けるやぶ陰の道去りがたくおり」近藤治隆。
暗紫色の花と思われるものは、内部の肉穂花序
(にくすいかじょ)をおおう苞。
苞は仏に供える燈明の炎の形に似るので仏炎苞と呼ばれる。
苗の中の太い肉状の花軸に、小さな花が密生するが、このような花の集まりを肉穂花序といい、サトイモ科の特徴である。
花軸の先はムチの様な条となり、仏炎苞の口からでて、いったん立ち上ってその後垂れる。
この条を浦島太郎の釣糸にみたててウラシマソウと名づけれれた。
テンナンショウ仲間は栄養状態によって簡単に性転換を行い、栄養がよければ雌株に、栄養が悪ければ雄株になる。

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