トビシマ
カンゾウ



漁告花
ヨーラメ
ユリ科
ワスレグサ属
花期 5〜6月

佐渡の海辺のカンゾウとはトビシマカンゾウとよばれるもの。
発見地の山形県の飛島と酒田海岸と佐渡だけに分布する特産種。
群落のみごとさは佐渡がきわだちサドカンゾウと名付けたいほど。
群生地は冬の北西風に直面する海岸草原、しかもカヤ場。
毎年の刈りとりと火入れに強いカンゾウとススキが純群落化し6月はカンゾウ原に、秋はススキが純群落化し村のカヤ場となる。
ニッコウキスゲに似るが、草丈高く、花期早く、1本の花茎につく花数も10数花と多く、花柄が短いのが特徴。
海辺のカンゾウをユーラメ・ヨーラメという。
魚(ユー)孕み(ハラミ)花(バナ)の略。
この花が咲く頃、磯に卵を孕んだ魚が産卵にやってくる。
ヨーラメが咲くとタイ(マダイ)、サバフグ(ゴマフグ)、コイカ(スルメイカの小さいもの)、コチがやってくる。
「この花が咲くと海は生きかえり、
魚は生きかえり村にやってくる。
村に豊漁をもたらす」と村人はいう。
佐渡の群生地は北の海辺の大野亀。
6月上旬の日曜日、大野亀でカンゾウ祭りが行われる

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