オオミスミ草



雛の節句の
花迎え
キンボウゲ科
ミスミソウ属
花期 3〜5月

ユキワリソウ。
早春、雪を割って花を開くので、春の前ぶれとして愛される。
早春季植物。
太平洋側の山のものは、花も小さく色も淡く桃色と白色のみ。
日本海側のものは花(鍔片が花弁状)も大きく、花の色とシベの色の組み合わせも変化にとみ、太平洋側のもの(ミスミソウ・スハマソウ)と区別してオオミスミソウと呼ぶ。
自然は、雪深い日本海に美しい妖精を配してくれた。
ユキツバキと同じく雪国を代表する美花。
雪の消えた地に敷きつめたように咲く。
深紅・紅・紫・青・桃・白色と千変万化の花の色。
3月3日の1ヶ月遅れの4月3日が佐渡の雛の節句。
前日の4月2日は“花迎え”の日。
鄙びた手作りの紙雛に進ぜるのは迎えてきた千変万化のユキワリソウ。
雛さんには魂があってこの花をみて喜ぶ。
「この花のように美しい女の子になりなさいよ」と母は娘にいいきかせる。
佐渡方言ユキシタバナ・ヒナサンバナ・セックバナ・チゴロン(稚児殿)

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