ツリガネ
ニンジン



トトキゴマ
和え
キキョウ科
ツリガネニンジン属
花期 6〜9月

花の形を釣鐘に、太い根をチョウセンニンジンに例えた名前である。
高さ70aほど、枝先に青紫色の釣鐘形の花が輪生状に下垂する。
俳句や歌では釣鐘草、風鈴草とも呼ぶ美しい花。
平清水(旧金井町)ではヤマギキョウと呼ぶ。
いろいろと変異があり、佐渡にも、海岸性で照葉で全草に毛がないハマシャジンや、全草に毛が密生するシラゲシャジン(品種・佐渡方言ケトトキ)がある。
シャジン(沙参)はツリガネニンジンの慣用漢名である。
「山でうまいものはオケラにトトキ嫁に食わすに惜しゅうござる」と俚謡にうたわれる。
「嫁にいくと、食われなくなるからせっせとお食べ」に登場するトトキは、春の根生葉の若葉のこと。
トトキ(朝鮮語)、ノゴマ(赤泊山田)と呼び、「トトキゴマ和え、ウドなます」といわれゴマ和えがいちばん旨い。
トトキのゴマ和えは雛の節句のいちばんのご馳走であった。

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