マイヅルソウ



御山に鶴舞う
ユリ科
マイヅルソウ属
花期 6〜7月

「神(かむい)なるたとえば島の舞鶴草」。
マイヅルソウに会うたびに、佐渡の御山の神が"鶴舞う"この花をつかわしてくれたと想う。
葉のもとから先にかけて、いく本かの葉脈がなだらかに湾曲しながら流れるが、葉の形は舞鶴の翼にみえる。
白い綿状の花は鶴の白首に見える。
花の群生とは天を翔ぶ鶴の群れを思わせる。
佐渡の御山は最高峰の金北山のこと。
御山の神は白馬にまたがり、手に白い神の花(ハクサンシャクナゲ)を持ち、白雲の中からあれわれたとされるが、
この尾根一帯にあるマイヅルソウもまた、御山の神のつかわした神の花である。

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