佐渡が生まれる
むかし、天も地もまだしっかりかたまりきらないで、どろどろになっていたころである。
いざなみの神という女神が、天(あめ)の浮橋という雲の中に浮かんでいる橋で、下のどろどろしているところを矛(ほこ)で掻きまわし、その矛の先についた潮水が落ちて、それが固まって小さい島になった。
これが日本の建国神話である。
八つの島が生まれたので大八洲(おおやしま)といい、佐渡もその一つである。
「日本書記」では、隠岐の島と双子であったとしている。
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