賽の河原
(両津市願)
願から鷲崎へ行く海岸に、高さ約10mの岩壁に、入口約5mの洞窟がある。この洞窟の面積は約100uで、奥の方には「血の池」というものがあり、両側にはたくさんの石地蔵がならんでいる。ここには死んだ子供達が「石の役」といって「一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のため」と悲しい声を出しながら石積みをするところである。
村の子供たちが、この積んだ石を棒切れなどで崩しておいても、翌朝には、もと通りに積んであるといわれている。
子供をなくした親たちが、ここへ来れば自分の子と同じ顔の地蔵さんに逢うことが出来、その泣き声も聞くことができるという。今も毎年7月23日には供養が行われる。
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